何を持って負けかは議論あって然るべきかもしれません。ここでは単に市場から撤退するほどの負けを想定します。
なぜ勝つのかの研究は重要です。自分という投資家がうまくいかなくてどうする、な訳ですから。他の方の方法を学び真似する。知らない手法を知る。規模拡大、フェーズを移る時にすることなど、理解すべき事例は多々あるようです。
他方で、うまくいかないケースもまた多様にあるのが事実でしょう。仮にパターン化することができたとしたら避けるべき具体的ステップとでもいうべき新たな学びでもありますし、
さらに一歩踏み込んで、もしその時に投資家がしてしまう考え方の傾向を踏まえることができたら、新しいケースであってもミスを回避することができるはず。
論理的には、目につく投資法だけでは結果を手に入れるための必要条件です。必要十分条件とするためには上手くいかなかった投資法が必要です。だからどちらも重要性は同じでしょう。
直感的にも、上手くいった方の話を聞くだけでは足りなくて何か開示されてないコツがあるに違いないと思えるものです。失敗事例を考えるのは城攻めで徐々に外堀から埋めていくようなイメージかもしれません。
負けるケースを手に入れるのは成功事例の時と比べて困難ですがチャンスは色々とあるように思えます。例えば金融機関で融資相談の際にもどういう投資家に貸したくないか=上手くいっていないかをお尋ねしてみるとか、投資家とお話しするご縁があった時にお聞きしてみるとか。
上手く行こうとしている時に上手くいかないケースを考えるのはある種不快なことかもしれません。しかし正常化バイアスに巻き取られないように、自分だけは大丈夫と思わないようにするためにも必要な部分かと考えます。